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WORKS

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『暗い引力

出版社:光文社

発売日:2023年12月20日

ISBN:9784334101756

欲望、保身、嫉妬……さまざまな理由で人は嘘をつく。
妻に先立たれ養子の息子と向き合う老人。仕事が忙しい妻を支える気弱な夫。地方の美術館でくすぶり続ける学芸員。倒産や理不尽なリストラで無職となった同級生たち。借金苦から逃れようともがく老女。会社ぐるみで不正を隠蔽しようとする社畜たち。
ひとつの嘘から、転がりだす悪意の連鎖。最後に残ったのは絶望か、それとも……。

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『凪の海 横浜ネイバーズ3

出版社:角川春樹事務所

発売日:2023年11月15日

ISBN:9784758446006

〈山下町の名探偵〉という名誉だがダサい二つ名を持つロンこと小柳龍一は、友人の凪が所属するヒップホップクルーのライブを観るため、川崎のライブハウスにいた。終演後、熱気さめやらぬ楽屋で凪は、見知らぬ女性にナイフで切りつけられる。メジャーデビューを控えていた彼女は、その事件の影響で活動を休止してしまう。凪の危機にロンはどう動くのか……表題作他、〝eSportsの闇〟〝転売ヤーの実態〟〝闇バイトに誘われた男〟を描く作品を収録した、大人気・現代版IWGP、第三弾!

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『楽園の犬

出版社:角川春樹事務所

発売日:2023年9月5日

ISBN:9784758414470

時代が大きなうねりを見せる中、個人はどこまで自分の考えを持つことができるのか? そして、どこまで自らの意思を通すことができるのか? 南洋の地を舞台にした壮大な物語がここに――。 1940年、太平洋戦争勃発直前の南洋サイパン。日本と各国が水面下でぶつかり合う地に、横浜で英語教師をしていた麻田健吾が降り立つ。表向きは、南洋庁サイ パン支庁庶務係として。だが彼は日本海軍のスパイという密命を帯びていた。日本による南洋群島の支配は1914年にさかのぼるが、海軍の唱える南進論が「国策の基準」として日本の外交方針となったのは1936年だった。その後、一般国民の間でも南進論が浸透していった。この地にはあらゆる種類のスパイが跋扈し、日本と他国との開戦に備え、海軍の前線基地となるサイパンで情報収集に励んでいた。麻田は、沖縄から移住してきた漁師が自殺した真相を探ることをきっかけに、南洋群島の闇に踏み込んでいく……。

 

『楽園の犬』情報ページ

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『飛べない雛 横浜ネイバーズ2

出版社:角川春樹事務所

発売日:2023年5月15日

ISBN:9784758445597

〈山下町の名探偵〉という名誉だがダサい二つ名を持つ、ロンこと小柳龍一。横浜市内で起こったいくつかのトラブル解決にかかわったことから、誰かの役に立ちたいという気持ちが芽生え、探偵業を始めようかと考えるも、最近では相談事がまったくない。あいかわらず暇を持て余していた彼のもとに幼馴染みのヒナから電話が入る。彼女の相談に何気なく乗ったロン。だがそれが、ヒナが隠してきた大きな秘密の扉を開ける契機になり……等身大の登場人物が大きな共感を集め、早くも話題沸騰の書き下ろしシリーズ、第二弾!

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『横浜ネイバーズ』

出版社:角川春樹事務所

発売日:2023年4月14日

ISBN:9784758445535

横浜・中華街、四川料理の名店「翠玉楼」は来月で閉店を迎える。いずれはオーナーの座を継ぐつもりでいたロンこと小柳龍一は当てが外れ、毎日することもなく、ぶらぶらと暇を持て余していた。二十歳を超えたからって、まだ将来なんて決められない。そんな働く気も夢も、何もない彼の元に次々と厄介事が持ち込まれる。それはロンが〈山下町の名探偵〉と呼ばれていたからだ。「何も手にはもっていないけれど、それでも」──大きな共感を集める等身大のヒーローが誕生!

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『完全なる白銀』

出版社:小学館

発売日:2023年2月17日

ISBN:9784093866729

 写真家として活動する藤谷緑里はアラスカに向かっていた。シーラと北米最高峰デナリに挑むためだ。
 緑里とシーラの旧友、リタ・ウルラクは新鋭の女性登山家として名を馳せていた。リタとシーラの故郷、サウニケは北極海に面した小さな島だが、90年代後半から地球温暖化の影響で海に浸食されている。このままでは島は海に沈む――そんな故郷の危機を世界に知らしめる。それがリタが登山家として名を上げようとした理由だった。だがリタは冬季デナリ単独行に挑み、下山途中に消息を絶ってしまう。頂上から「完全なる白銀」を見た――という言葉を残して。
 行方不明となったあと、リタの言動を疑ったマスコミは彼女を<冬の女王>ではなく<詐称の女王>と書き立てた。緑里とシーラは、リタが登頂した証を求めるべくデナリに挑むことに。だが世界最難関の山への登攀は、一筋縄にはいかない。ブリザード、霧、荷物の遺失、高度障害……二人の信頼関係も揺らぐ。さまざまな困難を乗り越え、北米大陸で最も高い地へ手を伸ばす緑里。その先に見えたものとは。
 極限の高地だけでなく、社会でも闘う女性たちを描きだす、気鋭の著者の新境地。

​『完全なる白銀』情報ページ

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『付き添うひと』

出版社:ポプラ社

発売日:2022年9月22日

ISBN:9784591174852

出版界で大注目の新鋭・岩井圭也が、子どもたちを取り巻く現状と未来を描き出す、感動のヒューマンドラマ。
僕は、あの頃の僕を救えているだろうか。
過去の経験を通して、付添人(少年犯罪において弁護人の役割を担う人)の仕事に就いたオボロ。彼に舞い込む依頼の先では、簡単には心を開かない、声を上げる方法すら分からない子どもたちが、心の叫びを胸に押し込め生き延びていた。オボロは、彼らの心に向き合い寄り添う中で、彼らとともに人生を模索していく――。

​『付き添うひと』情報ページ

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『最後の鑑定人』

出版社:KADOKAWA

発売日:2022年7月29日

ISBN:9784041111673

「科学は嘘をつかない。嘘をつくのは、いつだって人間です」
「最後の鑑定人」と呼ばれ、科捜研のエースとして「彼に鑑定できない証拠物なら、他の誰にも鑑定できない」と言わしめた男・土門誠。ある事件をきっかけに科捜研を辞めた土門は、民間の鑑定所を開設する。無駄を嫌い、余計な話は一切しないという奇人ながら、その群を抜いた能力により持ち込まれる不可解な事件を科学の力で解決していく。孤高の鑑定人・土門誠の事件簿。
『永遠についての証明』『水よ踊れ』で業界の注目を集める新鋭が正面から挑む、サイエンス×ミステリ!

​『最後の鑑定人』情報ページ

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『生者のポエトリー』

出版社:集英社

発売日:2022年4月5日

ISBN:9784087717921

“詩”は人をつよくする――。トラウマを抱え言葉をうまく発することができない青年・悠平が、急きょ舞台で詩を披露することになり……。(「テレパスくそくらえ」)最愛の妻を亡くした元気象庁技官・公伸は、喪失の日々のなかで一編の詩に出会う。(「幻の月」)学習支援教室の指導員・聡美と、ブラジル出身の少女・ジュリアの心を繋いだのは、初めて日本語で挑戦した詩だった。(「あしたになったら」)……ほか、人生の大切な一歩を踏み出す、その一瞬を鮮やかに描いた全6編。逆境のなかで紡がれた詩が明日を切り拓く、心震わす連作短編集。

​『生者のポエトリー』情報ページ

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『竜血の山』

出版社:中央公論新社

発売日:2022年1月19日

ISBN:9784120054921

 昭和13年、鉱山技師の那須野寿一は、北海道東部の山奥で、巨大な水銀鉱床と地図にない集落を発見する。フレシラという名のその集落には、ある秘密を抱えた一族が暮らしていた――。フレシラの鉱夫となった一族の青年アシヤ。寿一の息子で、水銀に魅せられた源一。昭和の動乱に翻弄された二人の青年の、数奇で壮絶な生き様を描く!

​『竜血の山』情報ページ

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『この夜が明ければ』

出版社:双葉社

発売日:2021年10月21日

ISBN:9784575244557

 季節バイトをしに北海道に集まった七人の男女。ある晩一人が遺体となって見つかり、荷物から脅迫状が発見された。警察を呼ぼうとした工藤秀吾は、携帯電話を他のアルバイトに奪われ、通報を反対される。どうやらこの場の人間は、こぞって警察を避ける理由があるようで……。一夜にして世界が反転する、驚愕のサスペンス!

​『この夜が明ければ』情報ページ

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『水よ踊れ』

出版社:新潮社

発売日:2021年6月17日

ISBN:9784103541318

 「返還」前夜の香港。和志は恋人の死の謎を追い、交換留学生として再びその地を訪れる。幽霊屋敷に間借りする活動家、ベトナムのボートピープル、「共産党員」と噂される大物建築家。次第に浮かび上がる香港の実相。やがて、和志は民主化運動の渦に呑まれてゆく。生と、自由の喜びを高らかに謳う、圧巻の社会派エンタメ。

​『水よ踊れ』情報ページ(書評・インタビューなど)

『プリズン・ドクター』

出版社:幻冬舎

発売日:2020年4月8日

ISBN:9784344429581

 奨学金免除の為しぶしぶ刑務所の医者になった是永史郎。患者にナメられ助手に怒られ、憂鬱な日々を送る。そんなある日の夜、自殺を予告した受刑者が変死した。胸を搔きむしった痕、覚せい剤の使用歴。これは自殺か、病死か?「朝までに死因を特定せよ!」所長命令を受け、史郎は美人研究員・有島に検査を依頼するが――手に汗握る医療ミステリ。

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『文身』

出版社:祥伝社

発売日:2020年3月13日

ISBN:9784396635848

 好色で、酒好きで、暴力癖のある作家・須賀庸一。業界での評判はすこぶる悪いが、それでも依頼が絶えなかったのは、その作品がすべて“私小説”だと宣言されていたからだ。他人の人生をのぞき見する興奮とゴシップ誌的な話題も手伝い、小説は純文学と呼ばれる分野で異例の売れ行きを示していた…。ついには、最後の文士と呼ばれるまでになった庸一、しかしその執筆活動には驚くべき秘密が隠されていた―。真実と虚構の境界はどこに?期待の新鋭が贈る問題長編!

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『夏の陰』

出版社:KADOKAWA

発売日:2019年04月26日

ISBN:9784041080382

 運送会社のドライバーとして働く倉内岳は、卓越した剣道の実力を持ちながら、公式戦にはほとんど出場したことがなかった。岳の父である浅寄准吾は、15年前、別居中だった岳と母の住むアパートに立てこもり、実の息子である岳を人質にとった。警察との膠着状態が続いた末、浅寄は機動隊のひとりを拳銃で射殺し、その後自殺する。世間から隠れるように生きる岳だったが、自分を剣道の道に引き入れてくれた恩人の柴田の願いを聞き入れ、一度だけ全日本剣道選手権の京都予選に出場することを決意する。予選会の日、いかんなく実力を発揮し決勝に進出した岳の前に、一人の男が立ちはだかる。辰野和馬、彼こそが岳の父親が撃ち殺した機動隊員の一人息子だった。「死」を抱えて生きてきた者同士、宿命の戦いが始まる――。

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『永遠についての証明』

出版社:KADOKAWA

発売日:2018年8月31日

ISBN:9784041072196

 特別推薦生として協和大学の数学科にやってきた瞭司と熊沢、そして佐那。眩いばかりの数学的才能を持つ瞭司に惹きつけられるように三人は結びつき、共同研究で画期的な成果を上げる。しかし瞭司の過剰な才能は周囲の人間を巻き込み、関係性を修復不可能なほどに引き裂いてしまう。出会いから17年後、失意のなかで死んだ瞭司の研究ノートを手にした熊沢は、そこに未解決問題「コラッツ予想」の証明と思われる記述を発見する。贖罪の気持ちを抱える熊沢は、ノートに挑むことで再び瞭司と向き合うことを決意するが――。
 冲方丁、辻村深月、森見登美彦絶賛! 選考委員の圧倒的な評価を勝ち取った、フロンティア文学賞3年ぶりの受賞作!

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